tyokketsu

基本データ

書名:「直結式」馬券術
著者:奥田隆一郎
出版社:東邦出版
価格:本体2,300円

概要

クラス、コース、芝・ダートの別、距離によって、過去の結果が直結しやすい条件の組み合わせがあるとし、
その直結する条件でどれだけ好走しているかをポイント化することで、その条件に対する適性の高い馬をあぶり出すという手法。
使用するデータがクラス、コース、芝・ダートの別、距離、着順と非常にシンプルなので、どの新聞を使っていても算出できるというのが最大のポイント。

活用の場面

馬柱をマーカー等で塗ることを想定しているようだが、毎回やっていてはおそらく面倒だろうなぁ…とは思う。
私は算出を自動化し、馬柱に直結ポイントを表示するとともに、各レースで直結ポイント上位5位までを表示するシステムを作った。
ただ、単純に着順だけで評価するのはイマイチと感じたので、グリーンチャンネルの先週の結果分析で使用されている「完全タイム差」の要素も加味した。
すなわち、着順が良かった=適性があるというのを一歩進めて、一定の価値のあるタイムを出した=より適性があると改編したわけである。
元の理論がシンプルであるが故、アレンジが効くところが嬉しい。
そもそも、「この条件とこの条件は直結する」という情報そのものが、改めて確認するようなものから(同条件なら直結するのは言うまでもないが、
新潟マイルと京都マイルなどは直感的にでも関連が強そうだというのは想像が付く)、意外性のあるものまで、かなり価値がある。
その感覚を掴むというだけでも、この本を読んでみる意義があるのではないかとすら思う。

まとめ

ラップキャラに続いて適性に関する本を採り上げたが、私の基本スタンスが完全タイム差をベースにした「時計の価値」に重きをおくのであるから、
それが能力ゆえに出たものなのか、適性ゆえに出たものなのかは非常に興味のあるところだった。
初条件の場合や、前走の好走・凡走の理由を検討する際に適性という要素が欠かせないのも理解していただけると思う。
この本はそれを数値化するという、試みとしてはとても魅力的なものである。
ただ、先述の通り、私はこの値をそのまま使うのでは少し精度が物足りないと感じた。現在行っている完全タイム差による補正が理にかなっているかはもう少し検証の必要がありそう。
ラップキャラ+直結式。あとこれに血統理論が加われば、適性という分野はある程度押さえることができるのでは?と思い、私はこの後血統関連の書物を読むことになる。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

競馬予想のお供に、吸盤データルームを是非ご活用ください!!

グリーンチャンネル「先週の結果分析」のデータを馬柱で表示しています。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>