lapchara

基本データ

書名:安井式 ラップキャラ
著者:安井涼太(監修:久保和功)
出版社:KKベストセラーズ
価格:本体2,000円

概要

ハロン平均タイム(A)と、ラップ幅(上がり3ハロンにおけるハロン平均とそれ以外のハロン平均の差)(B)を用い、
Aを超高速~超低速の5段階に分類、Bを瞬発(終いが速い)~スタミナ(終いが遅い)の5段階に分類。
これらの組み合わせで25通りのキャラ分けをしてレース分析をするという手法を紹介している。

過去のデータから、各コース・各クラス・各条件ごとに「このキャラが好走しやすい」というレースキャラがあり(これは本の中に詳細にまとめられている)、
このキャラに最も合致する馬キャラの馬が適性が高いということだ。
例を挙げると、
同じ3歳OP京都でも、芝1200mなら「超高速持続」、芝マイルなら「中速瞬発」の馬キャラがよい、
同じ古馬準OPのダート1800mでも、新潟なら「超低速瞬発」、阪神なら「低速底力」の馬キャラがよい、
といった具合である。

馬キャラは「その馬が近走でベストパフォーマンスを出した時のキャラ」と定義されており、
このあたりの算出に少々手間がかかるのではあるが。

活用の場面

私はと言うと、全レース・全馬のラップキャラ分類を自動算出する機能を自前のシステムに搭載し、
どれが「ベストパフォーマンス」に当たるかも自動的に決定できるところまでは実装できている。
で、キャラ的に適性高いとされた馬が、なるほどよく上位に来る。
もちろん、複数の馬が「適性高い」に該当してしまうことも多々あるのだが・・・。
それでも「データから適性を適性をあぶり出す」という意味では非常によくできていると思う。
複数該当の場合だって、他に絞り込むファクターを持っていればいいだけのこと。

非常に大雑把に言うと、
・瞬発力の有無
・スピード不足でないか
・軽い(重い)ダートで結果を出せるか
こういった検討をスピーディに行うにはもってこいだと思う。

まとめ

最近は血統にも多少手を出しているが、それもやはり「適性を見抜くことは、美味しい馬券にありつく早道だ」と感じたからこそ。
また、ラップに注目する手法は他の本でも試したが、今のところこれが一番手軽で精度が高いと感じている。
本の出来としても、説明が丁寧で非常に分かりやすい。
が、最大のハードルは「自動化できるかどうか」だろう。
さすがに毎レースこれを手計算するのは、かなり骨が折れると思う。そこが評価の分かれ目になりそう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

競馬予想のお供に、吸盤データルームを是非ご活用ください!!

グリーンチャンネル「先週の結果分析」のデータを馬柱で表示しています。


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