グリーンチャンネル「先週の結果分析」の完全タイム差データを馬柱化!!
注目馬・KTM(完全タイム差マイナス)馬を見逃さない!!

ワンポイントアドバイスOne Point Advice

グリーンチャンネル「先週の結果分析」のタイム分析のコーナーで解説者が発表するワンポイントアドバイスをまとめました。

  • 2012年
  • 2013年
  • 2014年
  • 2015年
  • 2016年
  • 2017年
  • 12/26「海外G1・馬券発売の考察」
    今年から日本馬が参戦する海外G1の馬券発売が開始された。凱旋門賞から香港Cまで、4カ国7鞍が発売されたが、それらのレースについて考察したい。
    凱旋門賞ではマカヒキが出走。前哨戦のニエル賞を勝って、日本では1番人気。結果は14着敗走だった。自身やその産駒のここまでの戦いからは、ディープ産駒に欧州の芝は向かなそう。
    11月オーストラリアのメルボルンCにはカレンミロティックが参戦したが、23着と惨敗。多頭数のハンデG1で難解、馬券は遊び程度にしておくべき。
    同じく11月にはアメリカのBCフィリー&メアターフにヌーヴォレコルトが挑戦して11着。アメリカでは芝の方がダートよりも格下扱いで、芝馬のレベルはそう高くない。
    よって、欧州の馬が勝つ気で参戦してくると、そのまま持っていかれる可能性が高い。
    12月の香港では4鞍に参戦。香港ヴァーズをサトノクラウンが、香港Cをモーリスが制して日本馬のレベルの高さを示した反面、マイル・スプリントでは香港馬に及ばなかった。
    マイル・スプリントは香港馬の層が厚く、ロードカナロアやモーリスといった何年かに1頭の名馬級でないと通用しない。また、騎手も世界レベルの名手が活躍する。
    12/19「新種牡馬の総括・後編」
    アイルハヴアナザーはアメリカのダート血統だが、芝も12勝中5勝と苦にしない。が、勝率ではダの方が3倍近く、ダートは1200~1800で幅広く活躍しているのに対し、芝ではやや詰め甘い印象。
    ディープブリランテ産駒は阪神JFでもディーパワンサが4着に健闘。芝向きの瞬発力に富んだ産駒を量産している。ダートでもついに勝ち鞍を出した。配合次第でダートも対応可能か。
    サマーバードもアメリカのダート血統。産駒は芝でも2勝挙げているが、どちらも1800mで時計のかかる馬場だった。芝のスピード競馬は厳しいと考えられる。
    ダート6勝のうち4勝が未勝利戦で、4戦目勝ちが2頭、5戦目勝ちが1頭いた。叩き良化型か。
    ストリートセンスもアメリカのダート血統。ダートの勝率・連対率・3着内率では群を抜いている。芝でイマイチでもダートに転戦してきたら激変が狙える。
    12/12「新種牡馬の総括・前編」
    今年産駒デビューの新種牡馬ではルーラーシップが13勝でトップ。アイルハヴアナザーが11勝、ディープブリランテが10勝で続く。
    昨年はヴィクトワールピサの15勝がトップで、10勝以上が4頭いた。ヴィクトワールピサ産駒のジュエラーがクラシックホースになったのも記憶に新しい。
    一昨年はハービンジャーが21勝と勝ち鞍を量産したためか、10勝以上は2頭にとどまった。
    2010年のディープインパクト41勝、2011年のダイワメジャー31勝、1992年サンデーサイレンス30勝は別格。新種牡馬はおおよそ初年度10勝以上で成功の目安と言える。
    ルーラーシップは父キングカメハメハ、母エアグルーヴの超良血。サンデーサイレンスの血を持たないので、サンデー系の繁殖牝馬と交配しやすく種牡馬としてのニーズは高い。
    13勝の内訳は芝12勝、ダート1勝。だが、ダートは出走回数が少ないだけで、3着内率は優秀。芝ではマイルで2勝、1800で3勝、2000で7勝。中距離デビューの馬が多いとは言え、2000mの成績は突出している。
    短距離は苦手としても、マイルが短すぎるという感はない。位置取りは12勝中8勝が3角5番手以下で、逃げ切りは1頭のみ。ただ上がりは34秒~35秒台がほとんどで、33秒台で勝ったのは1頭のみ。
    父もそうだったように、パンパンの良馬場の瞬発力比べよりも少し力の要る馬場の持久力勝負の方が向く。
    今週の朝日杯FSには2頭の産駒が出走予定。サウジアラビアRC2着のダンビュライトは上位候補。母父がサンデーで、母の近親にマリアライトやリアファルがいる。やや重めの配合だが、パワーを要求される暮れの阪神開催は合う。
    12/5「フランケル産駒の2頭」
    フランケルは母国イギリスで14戦14勝、G1を10勝した近年最強のマイラー。競走生活の終盤は中距離でも活躍した。イメージはモーリスに近いか。
    初年度産駒がデビューした今年、イギリス・フランスでは重賞勝ち馬を輩出している。少し重いガリレオを父としながらもスピード能力が高く、この特徴を産駒にストレートに遺伝させている。
    日本では阪神JFにソウルスターリング、朝日杯FSにミスエルテが2戦2勝で出走。底が割れておらず、人気必至。
    ソウルスターリングの母スタセリタは仏オークス、ヴェルメイユ賞などG1を6勝した名牝。その父Monsunは重厚なドイツ血統で、父系母系ともに典型的な欧州血統。
    デビューから2戦連続でスローから上がりの競馬を勝ってきたのもそのためか。折り合いには不安がなく、競馬が上手。反面、距離短縮+G1クラスで流れが速くなると若干追走に手間取ることも考えられる。
    牝馬同士なら問題ないとは思うが、脚を余しての2着・・・などのケースも想定しておくべき。
    ミスエルテはローテの関係からか牡馬相手の朝日杯FSを選択。牡馬に混じっても能力上位と思えるが、母ミスエーニョがオールウェザー1400mで活躍したバリバリのアメリカスピード血統という点に注意。
    フランケルからもスピードを継承した結果、折り合い難が出る危険性も。ファンタジーSは出遅れからの鮮やかな追込だったが、結果的に後方待機が正解だったかもしれない。
    出して行くとガツンと噛んでしまう恐れがある。こちらは派手に勝つか折り合いを欠いて惨敗するか、という感じに見える。
    11/28「今年の3歳馬は本当に強いのか!?」
    クラス再編成後の条件戦や秋以降の混合重賞で3歳馬が活躍しており、やはり今年の3歳馬は強いと思って見てきたが、今月に入ってから様相が変わってきた。
    平地重賞の近3年の3歳馬成績を見比べると、今年は数こそ少ないものの率は良く、少数精鋭で頑張っているという印象。特に芝の成績がよい。
    今年の皐月賞のレベルが高かったことは再三触れているが、その下の層も厚いと見るべきで、今後も芝の重賞では3歳勢を狙っていってよい。特に明け4歳になってから攻勢ありそう。
    一方ダートも悪くはないが例年並みのレベル。チャンピオンズCは劣勢が予想される。
    11/21「新種牡馬ディープブリランテ産駒の傾向と対策」
    今年デビューの新種牡馬ディープブリランテ産駒2歳馬は既に10勝を挙げている。自身の特徴は馬なりで加速できるスピードと前向きさで、これが産駒にも伝わっている。
    また、このスピードを切れに転換させた仔の例として、10/23新潟芝マイルの新馬戦で上がり32.8をマークしたリカビトスが挙げられる。
    10月までの成績をまとめると、ダートは11戦全て着外でまるでダメ。芝の距離別では14~1600mで8勝と、持ち前のスピードと瞬発力を活かせる舞台が向くようである。
    ただ、自身はスタミナ型のクロスも持ち合わせており、母系次第では長距離向きの産駒を出す可能性も秘めている。が、現時点では芝14~1600m中心に狙うということでよいだろう。
    11/14「混沌とした東京芝の馬場傾向」
    秋の東京開催も6週を終了。今開催では早い時期から逃げ馬が4角で内を避ける姿が目に付いた。向こう正面と直線の内側に荒れが目立っており、直線では真ん中~外が伸びる傾向。
    ところが土曜東京10R三鷹特別では内から伸びた4頭が上位独占。オーロカップもやや近い傾向で、1400mでは内からも好走が出ており、馬場傾向は混沌としている。
    今週からCコース替わり。今まで避けられていた部分が仮柵で覆われることになる。今度は使用頻度が高まっていた真ん中付近が伸びなくなって、さらに外が有利になるのではないか。
    Cコースではワンターンのレースでペースが速くなる傾向があり、その点からも差し追い込みの活躍が見込まれる。まずは土曜のレースを見て状況を見極めたいところ。
    11/7「2歳ハーツクライ産駒に注目」
    先々週のアルテミスSではハーツクライ産駒のリスグラシューが優勝したが、このレースではハーツクライ産駒が5頭出走しており、1,6,7,9,12着だった。
    近3年の2歳ハーツクライ産駒芝の成績(6月~10月)を比較すると、今年は勝率こそやや低いものの、連対率・3着内率では前2年に比べて高い。特に牝馬が粒ぞろい。
    リスグラシューだけでなく、今後デビューする2歳牝馬にも注目したい。先週では新馬2着のサイレントアスカ、百日草特別勝ちのアドマイヤミヤビもハーツクライ産駒。
    今週日曜東京の芝1600mの新馬戦にはハーツブライトが出走を予定しており、注目。
    10/31「ハービンジャーと馬場状態」
    ハービンジャーは産駒デビューから前開催までで東京芝に延べ201頭が出走して16勝、2着9回。しかし今開催は26戦6勝2着3回の好成績。
    一方ディープ産駒は7勝しているが、勝率ではハービンジャー産駒の半分。東京の芝でハービンジャー産駒がディープ産駒の成績を上回るのは極めて珍しい。
    また、牡馬に限ってみると前開催までで10勝。内訳は2000m3勝、2300m2勝、2400mで5勝だった。が、今開催では1800m以下で牡馬が3勝している。
    主な原因は4回東京が高速馬場でなかったことと考えられる。ハービンジャー産駒は道悪は得意でないが高速馬場が苦手、というタイプが多い。代表例が洋芝だが、4回東京の馬場があっていたようだ。
    5回東京も高速馬場にはならないと思われるので、これまでのイメージに囚われず狙ってみるのもよい。
    10/24「チェックレース」
    土曜の京都10R3歳以上1000万下の壬生特別のグランシェリーを推奨馬に挙げていたが、その根拠は5/28京都9Rの御池特別が京都1200mにしては珍しいHペースで逃げて2着だったから。
    この御池特別で先行した他の馬の次走成績を見ると、4角2番手で3着のブラッククローバーは降級したとは言え3馬身差の1着、4角2番手で7着のハピネスは次走同級で2着だった。
    このことからグランシェリーは休み明けでも買えた。
    また、日曜京都10R3歳以上1600万下の桂川Sで8番人気3着のコウエイタケルは、前走6/18阪神10Rの水無月Sで7頭立ての5着だった。
    この水無月Sは7頭立てながらHペースで、3頭が雁行する形で後続を離して先行、直線では後ろの4頭とゴッソリ入れ替わるという京都芝1200mでは珍しい展開のレースだった。
    ここで先行した3頭の次走は、6着ラヴァーズポイントはCBC賞で軽ハンデとは言え2着、7着アンナミルトは同級で1着。一方水無月Sで上位だった4頭は軒並み次走で崩れている。
    同じようにして先行したコウエイタケルも休み明けでも狙えた。こうしたチェックレースを見つけて馬券検討に役立てるとよい。
    10/17「3歳秋の1000万下」
    3歳以上1000万下での3歳馬勝利は20鞍中10鞍で、500万下ほど圧倒的優勢ではない。ここでは条件を絞って狙うべき。
    まずダート1600m以下のレース。7鞍で1着5回、2着5回。3歳春はダートOPの番組が少なく、2勝した後OPで勝てなかった馬がこのクラスに残っていて、勝ちやすくなっている。
    一方、芝1800以上のレースでは6鞍中1着2回、2着2回。こちらは逆に3歳春にOPのレースが多く、このクラスに残っている馬が通用しないケースが多い。
    なお、2着以内に入った4頭のうち2頭は前走が菊花賞/秋華賞TR。この条件に当てはまる6頭は2着4回、3着1回、4着1回と好走確率が高い。これは例年の傾向。
    10/11「秋の500万下」
    先週から番組が増えた3歳以上500万下では、22鞍中17鞍で3歳馬が勝利した。うち1番人気は3頭のみ、半数以上の10頭が4番人気以下だった。
    降級4歳馬は9月までにどんどん勝ち上がっており、この時期に残っている馬のレベルは高くない。それでも人気にはなりやすく、3歳馬を狙えば配当面の恩恵もある。
    ただし、狙うべき3歳馬は現級で頭打ち感のある馬ではなく、2ヶ月以上間隔が空いていたり初ダートだったりといったタイプ。
    特に春の500万下はOP一歩手前。そこで結果を出している馬が休養明けで出走してきたら積極的に狙ってよい。
    10/3「秋華賞・菊花賞へ向けて」
    桜花賞:圧倒的人気のメジャーエンブレムが控えて敗戦。早め抜け出しのシンハライトとジュエラーの激しい叩き合い。いい内容だった。
    オークス:ジュエラー回避、MエンブレムがNHKマイル行きでシンハライト1強。新興勢力チェッキーノ・ビッシュが善戦するも、シンハライトの貫録勝ち。
    紫苑S:ビッシュが今後に期待を抱かせる勝ちっぷり。他は物足りなかった。
    ローズS:シンハライトが届きそうもないところから最後伸びて勝ち切った。馬場が悪かったが、タイムランクBで中身は濃かった。
    ⇒シンハライトは実績も状態も十分、ジュエラーは良馬場なら巻返しあるか。TRではビッシュの勝ちっぷりが良く、春も僅差だったので期待大。
    惑星はミエノサクシード。ローテが厳しいのは気になるが、一発の期待も。

    皐月賞:サトノダイヤモンド・マカヒキ・リオンディーズの3強という前評判を覆すディーマジェスティーの強烈な差し。風の影響も大きく、ミルコもペースを見誤るほどだった。
    ダービー:4強の様相。マカヒキとサトノダイヤモンドの叩き合いは見応えあった。着順は変わったが皐月賞の上位がそのまま入り、レベルの高い一戦。
    セントライト記念:ディーマジェスティーがねじ伏せるように勝ちにいく。ややプロディガルサンを邪魔するような場面あったが、スタミナも示した。本番の流れに近かった。
    神戸新聞杯:サトノダイヤモンド楽勝かと思ったところに内からミッキーロケットが食い下がり、マッチレースに。最後はサトノが貫禄示したが、ミッキーロケットの伸びも目立った。
    ⇒春の上位馬はサトノダイヤモンドを筆頭にもちろん有力だが、シャケトラが出走できれば面白そう。将来性も含めて期待大。
    9/26「夏の函館・札幌開催で印象に残った馬」
    ①函館2歳Sを勝ったレヴァンテライオン。好発から折合って直線先頭、最後外に逃げる面を見せながらも余裕の勝利だった。
    レースセンス良く、マイルくらいまでは対応できる。まだ馬体も緩く成長期待でき、大きいところも狙えそう。
    ②ソウルスターリング。新馬戦特有の超スローでも流れに乗った競馬ができた。競馬の上手さが売り。
    フランケル産駒でトモに丸みがあって完成度が高い印象。広いコースが向きそうで、クラシック戦線で活躍できそう。
    ③レッドアンシェル。激しい雨にも動じない大人びたレース運び。引っ張り切れない手応えで4角上がっていき、直線は手綱をしごく程度で圧勝。
    速い時計に対応できるかがカギにはなるが、脚さばきが軽いので対応できると思われる。距離延長にも対応できそうで、先々まで楽しみ。
    ④札幌2歳Sを勝ったトラスト。好発を決めてハナに立って押し切る。走るとバネの塊のようなフットワーク。相当のレベルで活躍しそうで、追いかけたい1頭。
    ⑤最後は古馬からウムブルフ。3角からマクっていき、4角では他馬を離していた。仕掛け早かと思いきや、直線でもさらに突き放す強さ。
    クラスが上がって勝ちっぷりが良くなるのは力を付けている証拠。菊花賞に出てきても侮れないし、その先の活躍にも期待。
    9/19「時にはざっくりとした予想を」
    先週日曜は両場ともメンバーランクEの2歳未勝利戦で、どの馬に印を打つか悩むレベルだった。終わってみればどちらも初ダートの馬のワンツー(阪神では3着も)。
    また、どちらも現役時代にダートを得意としていた種牡馬(スマートファイルコン、カネヒキリ)の産駒が勝利している。芝では見せ場がなかったのも共通。
    2歳未勝利戦でメンバーランクEともなると、本命馬を選ぶ際に明確な根拠が見出しにくい。ならば、戦績には目を瞑って血統でざっくりと狙いを立てるのも作戦のひとつか。
    9/12「休み明けの実績馬、強し」
    紫苑Sのビッシュ、セントウルSのビッグアーサー、京成杯AHのロードクエストを始め、他の上級条件でも休み明けや夏場に多く走っていない実績馬が結果を出す傾向が強かった。
    中山日曜9Rのドーヴァー、阪神土曜9Rのノガロ、11Rのキングズガード、日曜9Rのセンターピース、10Rのブラックムーンもこれに当たる。
    夏場のやや薄いメンバー構成で堅実に駆けてきた馬よりも、力さえあればフレッシュな実績馬の方が強いということ。軸馬に迷った際の指標に。
    9/5「新潟と中山の違い」
    京成杯AHはサマーマイルシリーズの最終戦。サマーマイルシリーズは2012年から行われており、初年度は3頭が10Pでチャンピオン該当馬なしだった。
    その後も2013年・2015年はチャンピオンは12P(1勝+2回参戦)で、シリーズ内で2戦以上好走した馬はいなかったことになる。
    唯一の例外は2014年に関屋記念と京成杯AHを勝ったクラレントだが、この年は京成杯AHが新潟で行われていた。やはり中京→新潟→中山での連続好走は難しい。
    今年も中京記念の上位馬は関屋記念で振るわなかった。関屋記念1・2着→京成杯AH(中山)も0-2-2-6。ローテの問題ではなく、やはりコース形態の問題だろう。
    重賞以外ではどうか。2012年以降、前走5着以内、未勝利除く同クラスという条件で見ると、新潟芝1600→中山芝1600は3-1-5-15と不振。(※未勝利戦は不振ではない)
    一方で新潟芝1400→中山芝1600は3-2-2-2の好成績。レースの流れがより近いためか。
    8/29「サマー2000シリーズ最終戦」
    サマー2000シリーズは最終戦のみがコーナー2回の左回りで他と毛色が違う。
    サマー2000シリーズが始まる前までは出走メンバーそのものが違っていたが、シリーズ最終戦となったことでシリーズ参戦馬が多く出走するようになった。
    そのうち前走が七夕賞・函館記念・小倉記念だった馬で4角4番手以内だった馬は人気でも勝てていない。求められる適性が異なるためだ。
    一方で4角5番手以下で馬券に絡んだ馬は4-1-0-9。ただし極端に後ろ過ぎた馬はダメ(1-0-0-6)。5~8番手あたりからの差し切りがベスト(3-1-0-3)。
    今年の出走予定馬にドンピシャなタイプはいない。函館記念逃げ切りのマイネルミラノ、小倉記念2番手抜け出しのクランモンタナはこの傾向から見るると危険。
    小倉記念の2,3着は後ろから伸びてきたのでこれも怪しい。七夕賞のアルバートドックは4角4番手でギリギリ微妙なところだが、データを信じるなら危険寄りと言える。
    こういう時は差し不発だった馬を狙うのが定石。七夕賞8着のルミナスウォリアーあたりが面白いか。
    8/22「土曜1Rにみるハーツクライ産駒の特徴」
    先週の土曜1Rは3場全て2歳未勝利戦で、全てにハーツクライ産駒が出走していた。札幌では芝1200mで単勝1番人気サトノホルスが3着、
    芝1800mの小倉では3番人気ビートフォーセールが2着、新潟芝1600mでは11番人気ハートオブスワローが1着だった。
    端的に言えば短距離では人気を裏切り、長めの距離では人気以上の走りを見せたということだが、ポイントは前走が3頭とも1400mだったところにあると見る。
    つまり距離短縮はダメ、距離延長で好走ということ。また、直線が長いコースが得意なのも特徴。
    8/15「札幌記念 首位候補馬の絞り込み」
    今年はモーリスの参戦でいつも以上に注目を集める札幌記念。札幌で開催された最近9回の傾向を調べると、次の要素で絞り込みができる。
    ①前走勝ち馬は危険 ②前走GⅠかGⅡ ③1~5番人気馬 ④前走勝ち馬から0.5秒差以内
    現時点の想定ではモーリスとロジチャリスが該当か。あとはダンツキャンサー、レッドリヴェールが5番人気以内に入るようなら注目。
    8/8「Win5の最終レースは単勝7倍未満を狙え」
    昨年の8,9月の小倉・新潟12R1着馬単勝オッズを調べると、単勝7倍未満の占有率が実に79%。該当馬数で言うと1鞍につき3頭買えた計算。
    先週からの6週間はSummer Win5としてWin5対象レースが11・12レースとなっている。普段は対象にならない最終レースが含まれるので、傾向を調べてみた。
    昨年夏の新潟・小倉の最終レースは芝では1番人気4勝、2番人気4勝、3番人気以下2勝。ダートでは1番人気2勝、2番人気7勝、3番人気以下5勝。
    先週は6・7番人気が勝利しているが、データから考えるとこれから先は人気サイド重視でよいのでは?
    7/25「アイビスサマーダッシュはリピーターが少ない」
    アイビスサマーダッシュはJRAで唯一の直線1000mの重賞で、その点では中京記念と同様にリピーターが活躍するレースになってもよさそうだが、そうはなっていない。
    過去2回以上出走した馬が43頭いるが、2回以上2着以内に入ったのはカルストンライトオ・カノヤザクラの2頭のみ。理由は負担重量が重くなるからだと思われる。
    上記2頭にしても、連勝の翌年には負担重量がグンと重くなって馬券外となっている。また、そもそも58キロ以上の牡馬・56キロ以上の牝馬はすべて馬券外であり、負担重量がカギを握るのは確か。
    短距離レースゆえに斤量の影響が出やすいというのもある。よって、3歳馬が活躍しやすい重賞であると言える。
    7/18「中京記念は特殊なレース」
    今週実施される中京記念。中京マイルの重賞はこれだけなのでリピーターの多いレースで、「中京記念でしか好走しない」という馬も出てくるほど。
    典型的なのがフラガラッハ、ミッキードリーム。他のコースでどれだけ凡走しようが関係ない。逆に「他のコースで好走したからと言って中京記念で好走できるとは限らない」とも言える。
    特に安田記念で上位に健闘した馬が危険(良馬場で1秒差以内に健闘すると尚危険)。今年は出走がなさそうだが、安田記念の逆の結果になると思って予想するくらいがよい。
    昨年の上位馬は2着アルマディヴァン、3着ダローネガが登録。近走冴えなくても軽視禁物。
    7/11「200mの距離延長について」
    函館記念では巴賞の勝ち馬が不振。函館開催が札幌の前になり、巴賞→函館記念が中1週となった2001年以降では巴賞の勝ち馬は1-1-0-8。
    特に2011年以降は1番人気3頭、2番人気1頭がいて全て4着以下。これはメンバーのレベル云々ではなく、1800mで勝って中1週で2000mというローテが不利に働いている。
    ステップレース勝利から中2週以内で200mの距離延長で本番を迎えるというケースは、この他にも京王杯SC→安田記念(1-1-0-14)、毎日王冠→天皇賞秋(2-1-2-6)・スワンS→マイルCS(0-2-1-8)などがある。
    ちなみに京王杯SC→安田記念が中3週だった4年間では2-1-0-1で、4着の1回は外国調教馬。このことからも「ステップレース勝利から中2週以内で200mの距離延長」のローテがよくないことが窺える。
    ただしこれはあくまでも重賞レベルでの話。条件戦には当てはまらないので注意。
    7/4「近年の七夕賞について」
    近10年福島実施の七夕賞では4角先頭の馬が3-1-1-4、4角2番手の馬が2-1-2-4。馬券内の1/3以上が4角2番手以内なので先行有利の傾向だが、4角10番手以下からの追込も7頭。
    ところが近3年に絞ると先行有利の様相がかなり色濃い。七夕賞が開催2週目に行われるようになったためか。
    とにかく4角で前にいるであろう馬を探すのが重要。それが難しいところではあるのだが、近年では七夕賞は荒れにくくなってきている。
    以前は早め先頭で最後バテるケースがよく見られたが、最近は正攻法で勝ちに出た馬が順当に勝っている。近3年の上位馬が重ハンデ組なのもその証左。
    6/27「6月の2歳戦を振り返って」
    ダイワメジャー産駒がやや出遅れていたものの、良馬場以外で3勝を挙げトップ。2歳戦だけでなく、夏の北海道開催ではダイワメジャー・キンシャサノキセキ産駒に注目。
    ディープ産駒は2-1-0-0でさすが。ただ大物感ある産駒はまだ登場していない。マンハッタンカフェ産駒も2勝だが、その子のジョーカプチーノ産駒も1勝を挙げており、好調。
    キンシャサノキセキ産駒は函館で走る。モンドキャンノは今後も要注目。クロフネ産駒も2勝で、アエロリットが好素材。
    新種牡馬のうちルーラーシップ産駒が1勝を挙げた。1800以上が合うと思われ、これからの活躍に期待。ただ、ジリっぽい可能性も。
    アイルハヴアナザー産駒もややジリっぽい印象。ダートでどうか。リーチザクラウン産駒も初勝利を挙げた。大跳びだが気性前向きなのが特徴で、スペシャルウィーク後継の期待。
    タートルボウルは地味な印象だが、いい馬を出しそうな雰囲気がある。福島芝1200でアメイズミーがデビュー予定だが、勝ち負け期待。
    6/20「見習い騎手・復活組(3人)のその後」
    今年3月から制度変更により減量の特典が復活した中井・長岡・原田騎手のその後の成績と今後の見通し。
    ローレルベローチェで重賞初制覇の期待がかかった中井騎手は関西圏では引き続き要注目。長岡騎手は予想以上の活躍で、人気以上には持ってきている。北海道開催では特に注目。
    原田騎手の3キロ減は魅力。特に障害では大きなアドバンテージ。現状ではまだ物足りないが、この夏は平地一本での北海道遠征で期すものがあるか。こちらも注目。
    6/13「2段階降級馬の罠」
    クラス再編成に伴い、OPから1000万下に2段階降級する馬が出てきた。先週まで4頭が出走し、4着・6着・5着・4着。いずれも上位人気だった。
    NHKマイルC出走馬の降級戦戦績を調べると、あまり芳しくない。理由は早い時期に賞金を加算してしまって実績がアテにならないこと、重いハンデを課されること、NHKマイルCのレベル低下などが考えられる。
    3歳春のG1は古馬で言えば1000万下級と考えられ、2段階降級と言っても実質は格上ではないとも言える。中でもNHKマイルC出走馬の2段階降級は特に要注意。
    昨年の出走馬から今後危険になりそうな馬は3着ミュゼスルタン、5着グランシルク、7着フミノムーン、10着コスモナインボール、14着クールホタルビ、16着レンイングランド、17着マテンロウハピネスあたり。
    6/6「今年の皐月賞の真の価値とは?!」
    今年の皐月賞・ダービーは非常にレベルが高かった。皐月賞とダービーで掲示板5頭が同じなのはグレード制導入の1984年以降初めて。
    これは皐月賞のレベルが高過ぎて、他路線組につけ入る隙がなかったため。タイムランクA(完全タイム差-2.1)、メンバーランクAはダテではない。
    近年では皐月賞組がダービーで3着までを独占したことが2010年にある。この時の勝ち馬エイシンフラッシュは5歳時に天皇賞秋を制覇、2着ローズキングダムは3歳時にJC、
    3着ヴィクトワールピサは3歳時に有馬記念と4歳時にドバイワールドカップを制覇している。ということは、今年のダービー上位馬は後のG1を勝つ可能性が高いことを示唆している。
    また、上位5頭が強すぎてワリを食った形のスマートオーディン・レッドエルディスト・ヴァンキッシュランなども、例年ならばダービー勝ち負けレベルと考えられ、
    今後の重賞で活躍する可能性が高い。今年の皐月賞・ダービーはお宝レースとして認識しておくべきだし、トップレベルの争いではこの世代を重視するべきである。
    ★★★東京デビュー予定 吉岡さん注目の2歳馬:イブキ(牡)、レジェンドセラー(牡)、マイネルクラース(牡)、バリンジャー(牡)
    5/30「クラス編成直後の考え方」
    ①世代レベルを考える必要なし
    ダービー翌週から「夏開催」という編成になった2012年以降のクラス改編後6・7月における3歳以上500万下・1000万下の年齢別を見ると、多少のバラつきがあってもいわゆる世代差はない。
    上のレベルでは世代差が出る場面はあるが、少なくとも500万下・1000万下レベルではあまり関係ない。また、3歳馬と4歳降級馬はほぼ互角の成績を残している。
    これを踏まえると、人気になる4歳降級馬よりも狙いは3歳馬。ただ、闇雲に狙うのではなく、まず3歳馬を検討→これぞという馬がいなければ4歳へという順に検討するとよい。
    ②夏の短距離は3歳馬
    夏の条件戦では3歳馬の斤量が軽い(2200m以上で4キロ、未満で3キロ)。この規定から分かる通り、距離が短い方が負担重量による影響が出やすい。
    とすれば、同じ3キロ差なら2000mよりも短距離の方が3歳馬有利に働く。
    また、3歳春にはOP1200mの番組が充実していないことも大きい。不得手なマイル前後の距離に出走せざるを得ず、夏になってようやく得意の短距離戦に出て好走、というパターンも。
    具体的にはメイショウカネサダ、ゴルゴバローズがオススメ。どちらもダ1200mで高いパフォーマンスを示すも、ダ1400mでは力を出せなかった。
    5/23「牡牝の違い」
    土曜東京9R牝馬限定の3歳500万下カーネーションCでクイーンズベストが勝利。ワークフォース産駒で初のJRA2勝馬となった。
    超スローで展開が恵まれたとは言え、自身も上がり33.4をマーク。ワークフォース産駒が上がり34秒を切って勝ったのはまだこれが3回目(自身2回目)。
    その他の1回も牝馬で、ワークフォース産駒の牡馬の勝利時最高上がりは34.6。速い上がりのレースは苦手である。それは牡馬の11勝中7勝がダートという点にも表れている。
    一方牝馬は11勝中9勝が芝。牝馬に限っては切れるタイプも出ているということ。
    似たような傾向にあるのがエンパイアメーカー産駒。芝勝利:ダ勝利が牡馬では15:64、牝馬では17:46(牡馬の芝勝利のうち5勝はフェデラリスト)。
    切れ味に欠けてダートで多く勝利するような種牡馬の産駒でも、牝馬では切れのある仔が出ることもあり、血統傾向は牡牝で分けて考えるべき。
    5/16「京王杯SCから学ぶこと」
    土曜の京王杯SCで1番人気エイシンスパルタンが7着に敗れた。これでこのレースの1番人気は2000年以降で1-0-2-14。
    2000年というのは高松宮記念が3月に移動した年。それ以前は1番人気が来るレースだった。
    2000年以降で1番人気になった17頭中9頭は前走高松宮記念で6着以内だが、これらは人気になってもすべて着外。
    つまり、「高松宮記念が3月に移動したことにより、京王杯SCで好走しそうもない馬が人気になってしまっている」と考えるべきではないか。
    教訓①:1番人気が不振なレースには、好走しないような馬が1番人気になってしまうようなファクターが存在する。
    教訓②:重賞の傾向を見る時に、5年や10年といった区切り方に意味はない。顕著な傾向変化が見られる年で区切るべき。
    教訓③:1400mのレースでは、スプリント路線よりマイル路線の馬の方が優位である(特に東京1400m)。
    5/9「馬場差はほとんど変わっていないのに・・・」
    今開催の東京の芝では開幕週・2週目と比較的差しが届いていたが、先週は突如前残りの傾向となった。
    急に時計が速くなったのが大きいが、その言説には異議あり。馬場差は変わっておらず、芝そのものの状態は大きく変わっていない。
    おそらくは一過性のものではないかと考えている。VMの頃には差しが届く馬場になっていそうな気がする。
    5/2「東京遠征でチャンスをモノに」
    先週東京の3歳未勝利戦で3頭の関西馬が勝ち上がった。3頭に共通しているのは、「関西圏ではあと一歩力不足だった」点と「タイムランクがEだった」点。
    現状ではブロック制により関西馬はフルゲートにならない場合にしか関東圏の未勝利戦に出走できない。が、新潟開催が始まったことで有力馬が分散し、チャンスが拡大した。
    あと3週新潟開催が続くので、その間は関西馬の東京遠征による活躍に注目したい。
    4/25「仕事に慣れてくる時期」
    今年3月にデビューした新人騎手もおよそ2ヶ月騎乗して慣れが出てきた。木幡巧也騎手は先週3勝2着1回3着1回の大活躍、荻野極騎手も1勝2着2回3着1回など。
    この時期になると競馬サークル内で新人騎手の技術に評価が定まってくる。この時期に期待に応えられた騎手は今後の飛躍が見込まれる。
    今年の新人は全体的にレベルが高いとの評価で、騎乗数も増加中。活躍に期待したい。
    4/18「中山ダートの1・2番で凡走した馬を次狙え」
    今年2回・3回中山ダート112レースで傾向を見ると、連対率が1番7.2%、2番6.3%、複勝率が1番12.8%、2番11.7%と極端に低い(複勝回収率も1番41%、2番29%)。
    考えられる理由は3つ。①内枠で不利を受けるケースが多い。②出遅れると挽回が困難。③他馬を気にする馬が揉まれると厳しい。
    逆に東京開催ではそのようなことはない。コースが広く、コーナーワークがきつくないため。上記の要因で凡走した馬の巻き返しが期待できる。
    4/11「桜花賞の3強と皐月賞の3強」
    桜花賞は3強で決まらないレースと言われ、過去30年で1度も1~3番人気での決着がない。
    一方の皐月賞は過去30年で5回もある。輸送の影響が少ないこと、トライアルでの能力比較がしやすいことが理由と思われる。
    今年の皐月賞はサトノダイヤモンド、マカヒキ、リオンディーズが人気を集めそうだが、完全な3強という雰囲気でもないが・・・果たして?
    現時点ではサトノダイヤモンド本命で行こうと思っている。
    4/4「パトロールビデオの活用」
    一言で「不利」と言っても、ちょっと触れた程度から勝負所で数秒追えなかったものまで様々なタイプがある。
    新聞の不利情報ではその差異が分からないので、パトロールビデオでの検証がオススメ。
    例えばオーシャンSのアルビアーノ。2回にわたって進路が狭まり、まともに追えていないのがパトロールビデオで見ると明らかで、高松宮記念は納得の好走。
    また、通常の映像では分かりにくい馬の癖や騎手の追い出しのタイミングなども分かる。サトノダイヤモンドのきさらぎ賞はこの馬だけが真っすぐ走っているのがよく分かる。
    グリーンチャンネルでは毎週火曜19時~22時にパトロールビデオを放送しているので、チェックしてみては。
    3/28「中山芝・差し馬場への変貌」
    エアレーションの導入以降、中山の開幕週芝は差しが利き、徐々に踏み固められて前が残るようになると、言われている。
    確かに2回中山では1~4日目に差し馬、5・6日目に逃げ先行馬の活躍が目立った。が、7日目の雨が影響したか、8日目には再び差し馬が台頭した。
    3回中山の1週目も差し馬の天下だった。今週Bコース替わりで傾向が変わるかどうか注目。先行有利なら差し馬場で負けた先行馬を狙いたい。
    3/22「速いダートでスピード全開のゴールドアリュール産駒」
    土曜の阪神ダートでは8鞍中4鞍でゴールドアリュール産駒が勝利した(6頭出走)。土曜阪神のダートは超高速馬場で、このような馬場への適性を示した。
    代表産駒と言えばエスポワールシチー、スマートファルコン。どちらもスピードを遺憾なく発揮した馬で、中でもスマートファルコンが大井ダート2000mで出したタイムは出色。
    やはり血の力と見るべきで、今後も高速化したダートでは見逃せない。
    3/14「昨年夏の注目馬」
    昨年夏の4回中山開催で、躍進している注目馬としてロードクエスト、トゥインクル、シュンドルボンを挙げた。
    シュンドルボンはVMが目標。1800mベストでマイルは若干距離不足だが、東京は得意。瞬発力勝負で通用しても不思議はない。
    トゥインクルはダイヤモンドS勝ちは馬場差設定不能の馬場でのもの。ここでフェイムゲームを4馬身半離したのは立派。道悪の鬼で、天皇賞春でも馬場渋れば。
    ロードクエストは次走スプリングS出走だろうが、おそらく勝てる。皐月賞でも3強に割って入る可能性も。
    3/7「1回小倉開催から今後への注目馬」
    1回小倉開催最終週は低調な結果だったが、3週目までで改めて強調したい馬がいる。
    1頭目はブライトバローズ。開幕週で芝2600mの500万下を差し切り勝ち、中1週で皿倉山特別を連勝した。
    京成杯を大敗後に喉を手術、長期休養を経て2戦叩いた後の連勝だった。500万下では2度前が詰まりながらの差し切り、
    皿倉山特別では相手強化でもスムーズな分、楽に勝ったようにも映った。準OPの中長距離戦でも目が離せない。
    2頭目は巌流島特別→周防灘特別と1200m戦を連勝したオウノミチ。新馬戦でハープスターの2着だったが、中央で未勝利を勝てず。
    笠松からの出戻り後、Hペースを前で粘っての好走が続いたが、これが小倉連勝に繋がった。
    こちらもクラスが上がって勝ち方が楽になっており、馬体も成長中。1400mにも対応可。準OPも通過点になりそう。
    2/29「駒が豊富で順調 勢いのある4歳牡馬」
    ドゥラメンテが骨折明け久々を克服した中山記念は3頭出走した4歳馬が上位を独占。先々週のフェブラリーSも4歳馬のワンツーだった。
    前2年の世代と比べるとレベルが高いのは明らか。ダービーはレースレコードでの決着で、2,3着でもディープブリランテのタイムを上回っていた。
    その3着サトノクラウンは京都記念を快勝して復活。サトノラーゼンは精神面のスランプのようで、広いコースでの競馬で立ち直りも。
    5着コメートは間もなく復帰予定で期待。9着レーヴミストラルは日経新春杯を完勝。良馬場なら天皇賞春での巻き返しも。
    もちろんダービーは14着も菊花賞勝利、有馬でも3着のキタサンブラックも天皇賞春を見据えて期待大。緒戦の大阪杯では圧勝もある。
    その他の路線でもヤマカツエース、アルバートドッグなど駒が豊富で順調。今後の重賞路線でも他世代を圧倒していくだろう。
    2/22「小倉後半戦の狙い方『見習騎手を狙え!』」
    1回小倉の前半戦は見習騎手の活躍が目立った。ただ、特別戦でも結果を出しており、必ずしも減量の恩恵によるものでもなさそう。
    騎乗依頼馬の質が格段にアップしていると見られ、今後もこの傾向が続くと考えられる(落馬した加藤、小崎が乗れなれければ更に集中)。
    中でも鮫島克駿騎手に期待している。地元九州でモチベーションは高い。
    2/15「1分32秒台(高速決着)のツケ?!」
    土曜東京11RクイーンCではメジャーエンブレムが好タイム勝ちを収めた。強さを見せつけたが、同時に過去の嫌な例も頭をよぎった。
    2歳~3歳のあまり早い時期に速いタイムで走り過ぎることには弊害もある。過去10年、3歳時にマイルで1分31~32秒台で走った8頭のうち、G1馬となったのはキングカメハメハのみ。
    タイキフォーチュンのようにメンタル面での不振に陥った例もあれば、サンライズプリンス・ダノンシャンティのようにフィジカル面での反動が来た例もある。
    メジャーエンブレムは現時点では桜花賞最有力に間違いはないが、いつかどこかでこうしたツケが回ってくる可能性もあることを念頭に置いておきたい。
    2/8「見習騎手・復活組の3人に注目」
    3月から見習騎手の負担重量のルールが変わる。減量期間が3年から5年に延長される(100勝以内)。
    この恩恵を受ける見込みなのが、12年デビューの☆中井、△長岡、▲原田と13年デビューの☆岩崎、△城戸、△伴。
    特に12年デビュー組の3人に注目。3名とも昨年は成績を落としており、特典復活によって一昨年の成績水準に戻せる可能性が高い。
    中井はローレルベローチェで重賞2着。重賞勝利も見えてきており、平馬1キロ減は見逃せない。長岡は小倉・中京・新潟のローカルで注意。
    原田は3キロ減が大きい。特に障害では大きな武器。騎乗依頼が増えて馬質が上がれば、ブレイクの可能性も。
    ※その他石川騎手(2年目で大飛躍)、大野騎手(勝ち星減ったが3着内率向上、栗田徹厩舎とのコンビ)にも注目。
    ※厩舎では木村哲也厩舎に注目。連対率は関東で3位に躍進。少数精鋭で信頼度高い。柴山騎手とのコンビが勝負がかり。
    2/1「ジリ脚とマイラー」
    東京新聞杯に登録してきたダイワリベラル。この馬がここに出走してくることは1年前には想像もつかなかった。
    デビュー戦こそダ1400mだったが、その後はずっと芝1800m以上を使ってきて4勝。負ける時はジリ脚の典型のような負け方で、常に危険と隣合わせだった。
    ところが、マイルに転戦してから連勝。今までの負け方は距離が長いのが原因だったことになる。
    矢作厩舎のラングレーも同様。若い頃は能力で距離を克服できていたが、相手強化で本質が浮き彫りになってきたと言える。
    中距離では一見ジリ脚、しかし実はマイラーというケースは結構多く、いかに見分けるかがカギ。意外と思われる使い方をしてきた時には注意が必要。
    1/25「短距離こそ、タイム以外に注目」
    短距離と言うと有無を言わさないSP勝負というイメージがあるが、実は逆。タイムランクA・Bで勝ち馬と同タイム2着馬(中3週以内・同条件)の次走成績で比較する。
    トータルでは連対率75%。1200mでは4-2-3-1に対して、1300m以上では9-6-1-2。芝ダの比較では芝4-7-3-3に対して、ダ9-1-1-0。
    組み合わせて芝1200mだと1-1-2-1で、ダ1300mだと6-0-0-0。短距離では枠順や負担重量などのファクターがウェイトを占めるためと考えられる。
    逆に言うと、芝1200mで「減量騎手」「揉まれにくい外枠」「ブリンカー着用」などの要素で人気薄を狙うのも手。
    ちなみに今週のシルクロードSは3年連続で2桁人気が3着以内に入る荒れるレース。
    1/18「高齢馬は連続好走が難しい」
    昨年のみやこS。Hペースを先行して3着の7歳馬ローマンレジェンドは、次走チャンピオンズCで14着。
    馬も人間と同じで、年を取ると回復が遅くなる。好内容のレースの後、間隔を詰めて使ってくると危険。
    条件クラスでも昨年500~1600万下タイムランクA・Bで5着以内→中3週以内で次走という7歳以上馬は1-1-0-7で、うち連対した2頭は1月と2月。
    ここでは7歳以上を「高齢馬」と見るが、年明けのこの時期は年齢はあまり気にしない方がいい。馬齢のサイクルは新馬戦~ダービーで考えるとよい。
    1/12「芝1600mの特殊性」
    京都金杯が1600mになってから、京都金杯→東京新聞杯を連勝したのはハットトリックのみ。
    トラックバイアスのせいもあるが、全般的に芝マイル重賞を連勝するのは難しい。過去30年でも7頭しかいないし、それらはすべて名馬と呼ばれる域。
    重賞以外でも芝1600mでタイムランクAで2,3着の次走は危ないというデータもある。特に500万下よりも上のケース。しかしその次で巻返すことが多い。